オペラ・レポート Opera Report
ザルツブルク音楽祭「マクベス」 2011年8月 (Y.Y様)
ムーティの「マクベス」は、ティーレマンの「影のない女」と並んで、今年のザルツブルク音楽祭最大の聴きもの。会場が座席の少ないフェルゼンライトシューレということもあって、チケットは早々に完売。しかし、溝口様のご尽力によって、身分不相応な良席で鑑賞できました。
ムーティの指揮は、一口に言って、贅肉を削ぎ落とした筋肉質なもの。ブーレーズの透かし彫りみたいな響きとも、ティーレマンの重厚壮大・豊麗な響きとも違いました。もちろん基本は、あの「ウィーン・フィルの響き」なのですが。第3幕の前に演奏された間奏曲など、まさに絶美!演出がいささか陳腐であったことを除けば、文句なしの名演でした。名匠ムーティには、温かい拍手が贈られていました。
Y様、3つもレポートして頂き、ありがとうございました。私的にはバイエルン国立歌劇場の柱のカラフルな装飾は失笑でしたが、最近は近代的な演出になってきたようですね。今後とも音楽の旅をサポートさせてください。どうぞよろしくお願いいたします。